おすすめ本 Uさんから

「三びきのこぶた」作:イギリス童話 絵:山田三郎 訳:瀬田貞二
三びきのこぶた
ふふふ・・・これ、「食べられちゃう」バージョンです。
どの子豚もちゃんと助かるし、狼は大変な目にあってこりごりして退散!めでたしめでたしっていう、やわやわふわふわの・・・んなことあるかい!と突っ込みたくなるメルヘン展開がメインのものが多い中、これは素晴らしく現実的です。
※豚が家を建てるのが現実的なのかっていう突っ込みはここではナシでお願いします!

Uさんは、「食べられちゃうバージョンは、小学生の読み聞かせに大丈夫かな?」と心配されていたようですが、読みボラメンバーの「問題なし!」に安心されたようです。

賢い子豚以外は食べられちゃうし、狼にいたっては「ことことにて」食べられちゃうんですよ・・・「コトコト煮て」が、おさない子どもにも読めるように「ことことにて」となんとも可愛らしい字面で書かれているあたり・・・きゃ〜なんかひたひたくる怖さ(笑)

現実は厳しいのだ、子どもたちよ。この本から学ぶことはとても多いのだ。
生き残るには賢く立ち回ることが肝要ぞ。心せよ。
フォースとともにあらんことを・・・。あれ、なんか違うか(笑)

そうそう、「ひたひたくる系怖い本」ということで、大人におすすめなのが
京極夏彦
たくさん出版されてますよね。どれも起承転結の「承」に入る手前までがかなりじらされます!本も分厚い。そして薀蓄もてんこ盛り。京極堂という屋号の古本屋を営む中禅寺という登場人物が多方面にわたって造詣が深い。知らないことがないのでは?っていうくらい、半端ない薀蓄が盛られてます。その展開あたりでくじける読者もいるとかいないとか。我慢して(?)読み進めれば、あら不思議。事態は急展開の様相を呈して面白くなり始めますから。がんばって!ねばぎば!!